一般的なおそばは、そば粉に水を加えて捏ね、薄く伸ばして細く切る、いわゆる「そば打ち」と呼ばれる製法で作られますが、そば粉の粘着力は弱いため、そば粉だけでは長い麺を作ることが難しく、短く切れてしまいます。そこで「つなぎ」と呼ばれる、長い麺にするための食材がそば粉に混ぜられます。
一般的には小麦粉が主流であり、そば粉に対して2割小麦粉を混ぜたものを二八そばと呼びます。
へぎそばはそのつなぎに海藻であるふのりを使います。それにより、普通のおそばとは全く違う「のどごし」と「コシ」が生まれます。つるつるとのどに吸い込まれていくようなのどごしと、コシが強くしなやかな食べ応えは、へぎそば独特のものです。
大きなせいろに一口ずつ盛りつけるのも特徴の一つです。その大きなせいろを「へぎ」と呼んでいたことから、へぎそばと呼ばれるようになりました。
主に天ぷらやきんぴらと合わせて食べられます。